『ヒュービーのハロウィーン』レビュー/不憫すぎる主人公をアダム・サンドラーが熱演!【NETFLIXオリジナル映画】

『ヒュービーのハロウィーン』 (Hubie Halloween)

あらすじ

地元マサチューセッツ州セーラムの町と、その有名なハロウィーンのお祭りをこよなく愛するヒュービー・デュボワは、町のみんなの笑い者。ところが、今年のハロウィーンには何やらおどろおどろしい雰囲気が漂い、なんとヒュービーが町を救うヒーローに!?

映画プロデューサーやコメディアンとしても有名なアダム・サンドラーが徹底的に間抜けな男「ヒュービー」を演じたNETFRIXオリジナルのコメディ映画。
セイラム魔女裁判で知られる「セイラム(セーラム)」を舞台にハロウィンの夜に起きた誘拐事件を解決するべく奔走するヒュービーの姿が描かれる。

©︎2020 NETFLIX

冒頭、精神病院に収監されていた凶悪犯が脱走するという事件が発生し、ブギーマンことマイケル・マイヤーズによる惨劇を描いた名作ホラー映画「ハロウィン(1986)」のパロディ的な流れで進行するかと思いきや、隣人が狼男だったり、主人公ヒュービーの扱いがあまりにも不憫(街に出れば子供達から物を投げつけられる)だったりで非常にドタバタコメディな調子で物語は進行する。

©︎2020 NETFLIX

ヒュービーの臆病な様子や、街の住人の彼への当たりが強すぎて見ていて非常に辛い部分もあるのだが、オチの流れは「そうはならんやろ」というほどに主人公補正なフィクション感が強く、逆にホッとして終われるような安心感があった。

全体的に本筋の進行よりも、「ヒュービーの不憫さ」の描写に時間を割いていてやや冗長な印象を受けるが、コメディ部分として笑える箇所も多く、特にヒュービーの母親が登場する度に下品なスラングTシャツを着て現れる(バリエーション豊富なので実際観て確かめてください)シーンや、ヒュービーお気に入りのラジオのMCの正体が判明するシーンは、先述の「ヒュービー不憫パート」よりはストレートに笑えるかもしれない。
そうしたコメディパートや終盤、真相に辿り着く展開は予想外な部分もあり楽しめた。

©︎2020 NETFLIX

アンカット・ダイヤモンド』をはじめ、昨今シリアスな演技が評価されているアダム・サンドラーによる、突き抜けた間抜けなキャラクターの演技や、コメディパートは面白く、鑑賞後の「なんか良い話だったなぁ」感も強いので、軽いコメディ映画をサクッと観たい気分の際にオススメの1作、『ヒュービーのハロウィーン』はNETFLIXで配信中。

作品情報

作品名「ヒュービーのハロウィーン」(原題Hubie Halloween)
監督:スティーヴン・ブリル
キャスト:アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ジュリー・ボーウェン、レイ・リオッタ、スティーヴ・ブシェミ、マーヤ・ルドルフ、ロブ・シュナイダー
上映時間:102分
製作国:アメリカ(2020年)

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