Netflixオリジナル番組「タトゥーお助け隊」レビュー!おバカなタトゥーをオシャレにしよう!ただし”人任せ”でね♪

突然ですが、皆さんはタトゥーに興味ありますか?

日本ではあまり浸透していないタトゥーですが、海外だとまるで髪型を変えるくらいのノリでタトゥーを入れたりしています。一生モノなのに。それこそ罰ゲームで入れたり、卒業記念で入れたり、賭けに負けて入れたりと、マジで軽いノリでどんどん入れちゃってます。

すると「このタトゥーださいよな…」なんて後悔する人も後を絶たないわけで…。かと言って、タトゥーの除去は入れるときよりも遥かに苦痛を伴うと聞きます…。

こうした困ったちゃんを助ける唯一の方法がタトゥーの”上書き”

ダサいタトゥーの上に、クールでドープなタトゥーを入れて隠しちゃおう。というものです。そんなロバートの持ちネタ「文字の110番」みたいなことをタトゥーでする人なんているわけ…

いました。

Netflixで配信されいてる「タトゥーお助け隊」は、あらゆる残念なタトゥーを一流の彫り師によってカバーしてもらうテンション高めのドキュメンタリー番組。

1話30分の構成で3人分の残念タトゥーをさばき切る、ハイピッチな展開も魅力な番組です。

Netflixオリジナル番組「タトゥーお助け隊」とは

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」の予告より

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」の主な企画内容は以下の通り。

1.残念なタトゥーを入れた人(依頼人)と、その恋人や家族、親友(付添人)がスタジオにやってくる
2.残念なタトゥーを入れた経緯を聞く
3.現物を確認
4.上書きするデザインを彫り師と決める(諸条件あり
5.施術開始(依頼人は施術の過程を見られない)
6.最後にみんなで完成したタトゥーを見て、依頼人たちのリアクションを楽しむ

以上が主な流れです。これを毎話3人分やります。

メンバー(彫り師)紹介

番組自体はハイテンションですが、タトゥーの上書きを担当する彫り師5人は経歴20年以上の精鋭ばかり。正直この5人で「TVチャンピオン」っぽいことしても面白いと思います。

●マット

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」の予告より

オールバックの男性。和柄がや複雑なデザインを得意とする。一見クールに見えて、依頼人が好きじゃないと言った題材を「俺のデザインにすれば大丈夫」と施術する、物騒なチャレンジ精神の持ち主。

 ●トミー・モントヤ

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」の予告より

『スカーフェイス』の主人公みたいな名前で、見た目もスキンヘッドのタトゥーもイカツい彫り師。モノクロのタトゥーが得意で、そのデザインは絵画のようとだと称される。イカツいけど、たまに笑えないタイプのジョークをいうお茶目な性格

●ローズ・ハーディ(右)

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」の予告より

繊細なデザインが得意。ほかメンバーの中では割とマジメ担当。

●トゥイッグ・スパークス

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」の予告より

陽気な性格の通り、面白くてカラフルなデザインが得意。企画内で初めて担当する依頼人のタトゥーがケツ(毛深い)にあるという、不遇な目に遭う彫り師。

●ミリアム・ルンピニ

色鮮やかなデザインは「まるで彼女の魂のように強く美しい」と称される。

クソダサタトゥーをおしゃれに変身!だがデザインを決めるのは…

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」の予告より

本作のぶっ飛んでいる点は、肝心の上書きするタトゥーデザインを決めるのは、依頼人ではなくその付添人。その条件はスタジオに来て初めて伝えられます。ダサタトゥーを上書きしてもらえるけど、どんなデザインが施されるのか、当の依頼人は施術が終わるまでわからない…。

わかりやすく言うなら、友人と美容院に行って、そのヘアスタイルを自分じゃなく友人が決めて、髪が切り終わるまでどうなるかわからないという感じです。

髪はまた生えてくるからいいとして、タトゥーは一度入れたら基本死ぬまで戻せません。それは依頼人が一番よくわかっているはずなのに…。新たなリスクに直面して激しく動揺する依頼人と、自分は一切リスクを背をわずに他人の体にイラストが描けると喜ぶ付添人。

一歩間違えればお互いの関係にヒビが入るだけでなく、元・大切な人が施したタトゥーと一生を添い遂げなければならないという、冷静になればなるほど狂気の企画です。

出るわ出るわ、残念なタトゥーたち

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」の予告より
↑油性ペンで描いたの?くらいのクオリティですが、マイケル・ジャクソンに敬意を表したグローブだそう。

タトゥーに上書きをするのはいいとして、実際どれほど残念なタトゥーが登場するのか?
ここで筆者が記憶に残っているキョーレツなタトゥーをまとめてみました。

・元恋人との記念日

タトゥーのデザインが残念というより、残念になってしまった経緯(破局)のほうが気になるタトゥー。元パートナーとの結婚日を入れていると現在の恋人に指摘されてスタジオにやってきたそうです。結構いい歳したカップルですが、大人になっても恋は盲目…。

・ノリで入れたセンシティブタトゥーin友人宅

記念日系に並んで残念になりがちな文章のタトゥー。友人の家にタトゥーの施術器具があり(一般人が普通に使えるの怖すぎる。免許とかないの?)、ノリと勢いで入れた文章が「女にまたがれ 中出しダメなら外に出せ」という最悪な下ネタ。字が汚くて読みづらいのが唯一の救い。下ネタ系のタトゥーを披露すると、MCも彫り師も普通にドン引きしているのが申し訳ないけど面白いです。

・中二病タトゥー

個人的に結構ツボだった(失礼)のが、映画『グラディエイター』のセリフを入れてしまった女性。そのセリフは「私の合図で地獄を放て」。まさに歩く中二病状態(海外に中二病という概念があるかは不明)。何よりそんな文章を入れた本人がカトリック学校の卒業生というのだからすごい。校長先生が知ったら泣いてそう。

こんな感じで「みんなノリと勢いで生きてるの?」と言いたくなるもののオンパレードなので、金輪際タトゥーを入れる予定のない人は全力で他人事として楽しめます。

付添人「さっそく私のデザインで上書きじゃ〜!」私「それもぶっちゃけ…」

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」の予告より

ダサタトゥーの確認後は付添人と彫り師がデザインの打ち合わせを開始。

付添人は依頼人の趣味・趣向を考えて案を出し、彫り師がいい感じにダサタトゥーが隠れるようにデザインを考えます。フワッとした付添人の意見をしっかりとしたデザイン案に落とし込む過程はやはりすごい。

元あるタトゥーの形状や大きさによってデザイン案が制限されるものの、どの彫り師も前のタトゥーを完全に見えないように施術を完了させます。まさに職人技です…。

とはいえ完成度が高くても、肝心の趣味嗜好が依頼人と合わなければ無意味。中には「それ本当に大丈夫…?」と言いたくなるほどパンチの強いデザイン出す人もいて、なぜかこっちがヒヤヒヤします。

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」より

元恋人との記念日タトゥーを猫の頭にナイフが刺さった微グロデザインに上書きする。愛猫家からはめちゃくちゃ嫌われそう。少なくとも筆者はこの猫を付添人の顔に変えて、付添人の額に彫ってやりたいですね。

…こうした付添人の抱える「気に入ってくれるかな…」というドキドキもまた「タトゥーお助け隊」の醍醐味。施術中はデザインが絶対に見えないよう仕切りなどで隠します。

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」の予告より

拷問しているみたいですね。

いよいよ新しいタトゥーとご対面…いろんなリアクションがあって良い

Netflixオリジナル「タトゥーお助け隊」の予告より

施術が終わると、いよいよ依頼人と新たなタトゥーのご対面。依頼人がデザインを気に入らなければ死ぬほど気まずい空気になりかねない…。しかし、みんな大切な人からのデザインということもあって、大体は喜ぶ姿が見られます。

中には自分が話していない趣味嗜好をデザインしてもらう、まさに以心伝心の体現により感涙する依頼人まで…。日本ではネガティブなイメージのあるタトゥーですが、大好きなデザインを見て喜ぶ様子を見ればイメージも変わるのではないでしょうか。

一方で、明らかにスタジオの空気に呑まれて「いいっすね〜…」みたいなリアクションをしてしまう依頼人がいるのも面白いです。海外の人でも忖度ってするんだな…と。これはタトゥー文化のない日本でも(あまり良くないけど)シンパシーをビンビンに感じてしまいました。

「これからタトゥーをしてみたい!」っていう人はこんな素敵なデザインをしてもらいたいモチベーションにもつながるし、タトゥーを入れる予定のない人はおバカなタトゥーの経緯を笑って楽しめる。まさに双方のニーズを満たした作品でもありました。これを見てタトゥーを入れたい思う人がいるのか気になります!

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