クソバカパリピ映画5選
季節はすっかりクリスマス、年末年始に…。
この時期になると度々耳にする or 目にする存在が「パリピ」です。(今年はコロナの影響でリアル・パリピを目にする機会が減りましたが…。)
不思議なことに、リアルのパリピを見るのは正直しんどいけど、映画などフィクションのパリピを見るのは結構面白い…。
特に世界のパリピ映画に目を向けると、まるで日本のリアル・パリピが赤子のように見えるのです。
世界のパリピは法もモラルも平気で踏み倒す…。
楽しく、全力で弾けるためなら、残りの人生がブタ箱行きでもかまわんとばかりに、一夜を生き急ぎます。
今回は、クリスマス・年末年始のシーズンと重ね、世界のKBP(クソバカパリピ)がウェイする映画をまとめました。まさかのランキング形式…。上位勢はほとんど地獄絵図です。
パリピたちの全力を、その目に焼き付けてください…!
【ゲロ、ウ○コ、パリピ】第5位『最後のパーティー』
失恋した親友を慰めるため幼馴染の2人が、大邸宅を貸し切りド派手なパーティを企画。パーティは成功と思いきや、高価な絵画が盗まれとんだトラブルに…。
https://www.netflix.com/jp/title/80156767
こちらはアルゼンチン発のパリピ映画。
パーティー要素は前半だけで、後半はマフィアのいざこざに巻き込まれるというコメディサスペンスとなっています。
とはいえ、短いパーティーシーンの中に、ハイになりすぎた主要人物が食糞をし、それを見た友達が嘔吐、さらにそれを見たパリピたちが次々にもらいゲロするという、字面だけでも「うっ…」となる演出が。そっちの意味の糞パリピたちでした…。
トドメは主人公の友達が、ゲロまみれのナイトプールにクソを食べながら飛び込むという、よくもこの短時間で人の不快指数を爆上げできたなと感心してしまうほどでした。
おまけにこのナイトプールのある豪邸、不動産で働く主人公が客に売った物件で勝手にブチ上がっているという、ロクデナシ感もすごいです。
クソバカパリピは、けっして自分の家でパーティーなど開かないのだ…。
【ビジネスパリピ】 第4位『クレイジー・パーティー』
離婚したばかりのジョシュ・パーカーは、支店長クレイとクリスマスパーティの準備を進めていた。そこへ、クレイの実姉でCEOのキャロルが現われ、業績不振によるオフィスの閉鎖を宣言する。大手クライアントとの契約獲得を条件にオフィス存続の約束を取り付けたジョシュとクレイは、オフィスで盛大なクリスマスパーティを開催してクライアントをもてなそうとするが……。
https://eiga.com/movie/86137/
『俺たちフィギュアスケーター』(07)のウィル・スペックとジョシュ・ゴードン監督が手掛けたクリスマス・パリピ映画。
社長が根っからのパリピということもあり、会社存続の危機を救う方法がパーティーという発想が既にヤバいです。
とはいえ、バカ騒ぎしているのは従業員ではなく、パーティーを聞きつけた部外者がほとんど。
人の庭で無責任に騒いでこそのクソバカパリピ。あとなんで彼らはベロベロになりながらも、しっかり高そうなものを破壊していくのでしょう…。
ちなみに社員たちは、怪しい女性にさらわれたパリピCEOを連れ戻すのに必死です。
意外とストーリーやキャラが丁寧にまとまっており、下ネタ豊富でありながらも、パリピ映画初心者に勧めやすい作品。
「会社の福利厚生でパーティーを企画していて…」という企業様は、一度本作を見て考えを改め直すのも良いかもしれません。
全然感想と関係ないのですが、一夜でオフィスがこんなふうになるなら、「ロッカーやデスクに私物置けないな…」と鑑賞しながら謎の心配をしていました。
絶対ロッカーとか人のデスクでセックスしてるヤツいますからね。トイレで『ムカデ人間』している奴はいたようです。そっと辞表を出したくなる、風通しの良い会社でした。
【隣のパリピはヤバく見える】 第3位『ネイバーズ』
生まれたばかりの赤ん坊との穏やかな生活を夢見るマックとケリーの夫婦は、閑静な住宅街に家を購入するが、隣家にフラタニティ(男子学生の社交クラブ)の学生たちが引越してくる。学生たちが騒ぐことを懸念したマックは、リーダー格のテディと面会。意気投合したことで安心したのもつかの間、学生たちはバカ騒ぎを始め、怒ったマックは警察に通報。このことをきっかけに夫妻とテディたちは昼夜を問わず争いを繰り広げる。
https://eiga.com/movie/80379/
完璧なルックスを持ちながらにして、筋肉おバカな役も多くこなすザック・エフロン。
彼が生粋のパリピ学生を演じる『ネイバーズ』も是非見ていただきたい作品です。
パリピOBとなり、今では育児に奮闘する主人公夫婦(セス・ローゲンとローズ・バーン)の隣に、大学の飲みサー(一応社交クラブ?らしいけど、飲みサーという解釈で問題ありません)が越してくるというストーリー。
夫婦が警察にパリピのバカ騒ぎをチクったことで、ザック・エフロン演じるパリピから異常な嫌がらせを受けることに…。
この嫌がらせ、パリピらしからぬギミックに富んだものが多数。
しかし本作は、ザック・エフロン演じるパリピのおつむがクソバカという、異色のパリピ映画でもあります。
音楽に酒にクサに花火…なんでもありのバカパリピたちですが、通報を受けて来たパトカーの車内にロケット花火を打ち込むなど、生き急いでいる感じもたまりません。
ラストのザック・エフロンは、ハメを外しすぎた学生パリピの行く末を見ているようで、半分ドキュメンタリーでした。
ちなみに作中で、ザック・エフロンがふざけて『タクシードライバー』主人公のコスプレをするのですが、本作の2年後に『ダーティ・グランパ』(16)でロバート・デ・ニーロの孫として共演します。彼はどんな気持ちだったのでしょうか…。
【あらゆる犯罪の温床】第2位『真夜中のパリでヒャッハー!』
出版社で働くフランクは、社長からひと晩子供の面倒を見て欲しいと頼まれる。その日の夜はフランクの誕生日パーティーだったが、頼みを断ることはできずパーティーをキャンセルして社長の豪邸へと向かう。そこで待っていたのは、甘やかされて育ったクソ生意気な少年レミ。フランクが父親の部下なのをいいことに、無理難題を突き付ける。そこに、フランクの悪友たちが押しかけてバカ騒ぎを始める。翌朝、社長が戻った家はメチャメチャに荒らされており、フランクもレミも行方不明。警察は強盗誘拐事件として捜査を始めるが…。
https://www.nikkatsu.com/movie/32980.html
フランス版『シティ・ハンター』で監督・主演を務めたフィリップ・ラジョーの初期作品にして狂気のクソバカパリピ映画。
冴えない漫画家志望の主人公(ラジョー)の誕生日を祝って、悪友たちがパーティを開催。
ただし、会場は主人公の家ではなく、主人公の勤め先の社長宅という…。
器物破損、無銭飲食、動物・児童・後期高齢者虐待(当の児童は楽しそうですが)など、犯罪の限りを尽くすパリピたちの一夜を垣間見れる映画です。なんなら無銭飲食はパーティ前なので、シンプルにアウト。
手持ちカメラで撮影したかのような映像は、クソバカパリピをより身近に感じられる、ありがた迷惑な演出として必見です。
狭い部屋でBBQをするシーンは「内村プロデュース」でも見たような気がして、なんだか懐かしい気持ちにもなりました。
あと予告編でも見られる「ケツビンタ(ケツでビンタされる)」は面白そうなのでちょっと食らってみたいと思いました。
個人的には、コイツらがリアルにいそうだと思わせる演出が半端なく、パリピ映画としてはダントツの作品です。
【反省しろっ!!!】パリピ映画 第1位『プロジェクトX』
有名になることを夢見る男子高校生トーマス、コスタ、JBの3人組は、トーマスの両親が旅行で家を空けるのを利用して盛大なパーティを計画する。その噂はたちまち広がり、トーマスの家には想像を遥かに超える数の若者たちが押し寄せてしまう。彼らが巻き起こす乱痴気騒ぎは、次第にエスカレートして収集がつかなくなり……。
https://eiga.com/movie/57940/
『真夜中のパリでヒャッハー』と同じく、手持ちカメラの映像で捉えるドキュメンタリータッチのパリピ映画。
アメリカではよくある、親の居ぬ間にパリピする「ハウス・パーティー」を題材にしています。
最初は冴えない高校生3人組のトーマス、コスタ、JBが、パーティーを企画を進めるなど、わりと微笑ましい展開が続きますが…?
パリピ映画恒例、不特定多数を招待したことで事態はカオスを極めます。
たとえば、第5位『最後のパーティー』ではナイトプールにゲロをブチ込んでいましたが、本作では車をナイトプールでパシャパシャさせています。
さらに、第2位の『真夜中のパリでヒャッハー!』でおじいさんを風船で飛ばしていますが、本作では犬を風船で飛ばしていました。(なお犬は無事)
あらゆるパリピ映画の演出を網羅しているあたり、王者の風格を感じます…。
また本作では、地元の大学のスター選手役として『セッション』(14)や『ファンタスティック・フォー』(15)に出演するマイルズ・テラーがカメオ出演。
主人公たちの開催したパーティーにやってきて、ドラッグの入ったビンをフルスイングでかち割るというアウトローっぷりを披露していました。なんでこのオファーを受けたのかは不明。
やがてパーティーは報道ヘリや機動隊が駆けつけるほどの騒動に発展して、最終的に住宅街で人が爆発します。
ここまでの騒ぎを起こして、主人公たち(特にコスタ)が全然反省していない点はとても評価が高いです。
これまで紹介したパリピ映画のラストは、当人が反省していたり、丸く収まるパターンがほとんどでしたから…。
クソバカパリピは決して過去を振り返らない。改めて彼らのポテンシャルを見せつけられた作品でした。
【まとめ】
今回パリピ映画をまとめまていて、気になったことが一つあります
それは、リアルのパリピがこれらの映画を見たとき、どんな感想を抱くのか?という点です。
自分を客観視して恥ずかしい気持ちになるのか?
はたまたバイブスビンビンになってしまうのか…?
この記事を読まれた方で、ご家族やお友達にパリピがいる方、我こそはパリピという方、ぜひ感想を教えてください。
皆様も、クリスマスや年末年始はハメを外しすぎないよう、安全かつ健やかに過ごせることを願っております…。
最新記事